これからの道しるべ 障害福祉の現場で働く森本しおりのブログ

ADHD当事者が、障害福祉の仕事を通じて見つけた処世術を書きとめていきます。 ジャンル:発達障害、メンタルヘルスなどなど

毒親、アダルトチルドレン、虐待、愛着障害についての本 3選(続編)

毒親アダルトチルドレン、虐待、愛着障がいの本について以前、「現代の精神科編」と題して、4冊を紹介しました。

毒親、アダルトチルドレン、虐待、愛着障害についての本4選 - これからの道しるべ 障害福祉の現場で働く森本しおりのブログ

 

前回の記事では

症状→依存症、ひきこもり

関係性→親しい人との関係が破壊的、誰とも深い関係性が築けない

といった、人向けの本をご紹介しました。

 

継続して読まれている記事なので、続編を書きたいと思います。

今回は【日本の精神科 第二弾】です。

 

摂食障害

『拒食症・過食症対人関係療法で治す』水島広子

拒食症・過食症を対人関係療法で治す / 水島 広子【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア

 

親との関係性に悩む人が抱える症状の一つに摂食障害があります。

この本は、症状が起こるメカニズムや、具体的な対処法、そして対処法がなぜ有効か?といったことがわかりやすく書かれています。

 

著者の水島広子さんは、日本の「対人関係療法」の第一人者の精神科医です。

対人関係療法は、親しい人との関係性や、コミュニケーションのパターンを変えていくことによって、ストレスを減らし、結果的に症状もなくしていくという治療法です。

思春期前後の問題や家族の病理の専門家です。

 

自傷癖、リストカット

『自分を傷つけずにはいられない 自傷から回復するためのヒント』松本俊彦

『自分を傷つけずにはいられない 自傷から回復するためのヒント』(松本 俊彦)|講談社BOOK倶楽部

 

自傷癖は、リストカットだけではなくたくさんあります。身近なところでは、髪の毛を抜くのや爪を立てるのもです。ピアスやタトゥも親和性があるといいます。

 

私はこの本の中の「自傷日誌をつけてみましょう」というところがとても役に立ちました。本を読むまでは、自分の「症状」と「症状を引き起こすきっかけ」がつながっていませんでしたが、この本を参考に記録を残していくと段々とわかるようになってきました。

 

著者の松本俊彦さんも、精神科医です。よく専門家としてシンポジウムに出ていたり、インタビューに応じていたりと積極的にメディアに出る印象があります。

 

性的虐待

『子どもへの性的虐待森田ゆり

 

子どもへの性的虐待 - 岩波書店

 

性的虐待は「本人が悪いから性的虐待を受けた」その上で、「本人に汚れてしまったと思わせる」「だから秘密を守らなければいけない」といった、かなり心理的操作の高い虐待です。

 

私は、性的虐待を受けたわけではないのですが、上記の心理操作の部分が参考になりました。これは、やさしく書かれているというよりは、リアルな声を届けているという印象です。あまりにも凄惨で読んでいて苦しい部分もありましたが、その分力強い救いになることもあると思います。

 

著者の森田ゆりさんは、精神科医ではなく子ども・女性へのの暴力防止の専門職養成にかかわっています。DVに関する本を日本語訳したりもされています。

 

悩み別、原因別にまとめると以下の通り

 

毒親アダルトチルドレン、虐待についての本、日本の精神科編第二弾でした。

悩み別に整理すると以下の通り。

 

摂食障害水島広子さん

自傷癖→松本俊彦さん

性的虐待、DV→森田ゆりさん

 

ほんとうは、ルポ編や外国編を書こうと思ったのですが、やっぱり入門編としては現代の日本の専門家が書いたものが一番適していると感じます。

前回で書きそびれた本、新しく読んで勧めたかった本があったので第二弾としました。

 

悩み別で整理しましたが、実はこれらは繋がっていることもあります。

性的虐待の被害者は、罪悪感や不安感を抱えて自傷癖や摂食障害になることもあります。

 

「自分は自傷癖だけ解決できればいい」という方でも、他の症状の本を読んでいて共通する心理があることに気づくはずです。根本には「満たされなさ」や「人に理解してもらえない」という思いや「自分がいけないんだ」という思いがあります。

 

私は読んでいて「いつ、摂食障害になっていてもおかしくなかったな」とか「自傷の一歩手前のところにいたな」と思いました。

 

苦しい最中にいると、本を探すのも大変です。

私が読んで、「良心的で、ためになるな」と思った本だけ紹介していますので、

参考にした方が少しでも、楽になるといいなと思います。