これからの道しるべ 障害福祉の現場で働く森本しおりのブログ

ADHD当事者が、障害福祉の仕事を通じて見つけた処世術を書きとめていきます。 ジャンル:発達障害、メンタルヘルスなどなど

愛着障がい モフモフのぬいぐるみや毛布のはなし

みなさん、小さい頃ぬいぐるみは好きでしたか?

 

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私、いまこの「海の生き物」シリーズのメンダコがほしいんですよ。

www.bleubleuet.jp

すごーいゆるくてかわいくないですか?

絶妙に肩の力がぬける。

 

小さい頃、みなさん好きなぬいぐるみや手放せない毛布はありましたか?

有名なのは、スヌーピーのライナスですよね。

毛布を持っている姿を見たことがある方も多いはず。

 

心理学的には、「移行対象」と呼ばれています。

移行対象という言葉を生み出したドナルド・ウィニコットは次のように述べています。

 

「そして、それらは幼児にとって眠りに就くまでのものとしてきわめて重要であったり、不安特に抑うつ不安に対する防衛であったりするのである。

…(中略)

この対象は重要性をもち続ける。両親はその対象の価値を知るようになり、旅行の時にも持って歩くようになる。というのは、それを洗ってしまうと、幼児の体験の連続性に中断が起り、その対象が幼児に対してもつ意味と価値を破壊してしまう中断を生じさせるからである。」

 

まぁちょっとむずかしく書いてますけど、

移行対象は、「安心できるもの」です。ウィニコットはぬいぐるみ、毛布などの触れるものに限らず「口をもぐもぐさせること」などのクセも移行対象に含まれると書いています。

 

私、テレビで芸能人の部屋とかを観て驚いたことの一つに

「ぬいぐるみをベッドに置いている人が多い」ということがありました。

特に今でも忘れられないのはmisonoの部屋。

 

ぬいぐるみで覆い尽くされていたんです。

検索すれば画像も出てきます。

misono 部屋 - Google 検索

 

逆に、私は小学校の頃からぬいぐるみとかしまいっぱなしでしたし、

高校生になったら全部捨てちゃった気がします。

「どうせ飾らないし」って。もはやちゃんと覚えてすらない。

 

捨てた時に、罪悪感があったことと、自分の冷徹さがちょっと怖くなったのは覚えています。

 

当時、トイストーリーがすごく流行っていたのと、

梨木果歩の「りかさん」という、人形が魂を持つ話の本が好きでした。

だから、「人形に魂がやどる」は多少、信じていたんです。

 

「どうして自分はぬいぐるみに思い入れを持てないんだろう?」と疑問に思ったのを覚えています。

 

 

 

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misonoの部屋を観た人はみんな、多少ゾッとしたと思います。

ぬいぐるみって部屋に大量にあると、やっぱりちょっと怖いです。

背筋がうすら寒くなる感じがします。

心の闇をのぞきこんでしまった気分になります。

やっぱり、不安が強い人ほどぬいぐるみを持ちたがる傾向っていうのもあるのではないでしょうか。

これは心が成長していく上で通る道です。

ただ、大人になってもずっと大量に持ち続けるというのは、ある意味で心の成長が止まっている部分もあるのかもしれません。

 

逆に、私のように「好きなぬいぐるみ」が子ども時代から一貫して持てなかったというのも、だいぶ問題な気がしています。

さわっていて安心するとか、よくわからなかったです。

 

弟はいつも同じ毛布を持ったりぬいぐるみを持っていたので「不思議なやつだなあ」と思っていました。

 

でも、今となっては弟の方がはるかに健康に育っていたのだとわかります。

 

「あなたの大切なぬいぐるみについて教えて下さい」と聞けば

愛情の在り方や、不安について知ることができる部分があるのではないでしょうか。

 

 

心の奥底をのぞいちゃうかもしれませんけど。