これからの道しるべ 障害福祉の現場で働く森本しおりのブログ

ADHD当事者が、障害福祉の仕事を通じて見つけた処世術を書きとめていきます。 ジャンル:発達障害、メンタルヘルスなどなど

「どこでもドアって、あえてしずかちゃんのお風呂場に連れて行っているよね」といった子どもの話

小学校4年生Y君(仮名)の観察力に圧倒された時の話を聞いてください。

 

Y君「どこでもドアってさ、すごいよね。だって、しずかちゃんのお家に連れて行って、と思ったら毎回お風呂場でしょ?」

私「たしかに。」

Y君「これ、しずかちゃんのお風呂シーンを覗きたいからだよね。」

私「おお~。ふつうに考えたらしずかちゃんの部屋につながってもおかしくないものね。そうじゃないってことは、どこでもドアはのびたの”裸を見たい”という望みまで知っているから、ということか。おもしろいね。」

 

f:id:shior1:20180321182341j:plain

 

私も当然、ドラえもんは観ていたけれど、Y君の着眼点はありませんでした。鋭い。

私は少し別の方向から探ってみたくなりました。

私「でもさ、その時にしずかちゃんがお風呂場にいたから、とは考えられないかな?どこでもドアはしずかちゃんのいる場所に連れて行っただけかもよ?」

少し意地悪な質問をしてみました。

Y君「それはないと思う。」

私「どうして?」

Y君「だってさ、スネ夫の家にどこでもドアに行く時は、必ず庭なんだよ。スネ夫が話をしているリビングには絶対に行かない。」

私「言われてみれば、毎回庭だねぇ!よく気づいたね!」

Y君「なぜかって考えた時に、のびたは”スネ夫の話を盗み聞きするため”なんだよ。だから、スネ夫がいるリビングに直接会いに行ったらたくらみがバレちゃうから困るんだ。

さらに、ジャイアンの家に行く時は、毎回ジャイアンがお母さんに怒られているんだ。

 どこでもドアは、毎回”のびたの願いを叶えるためには、どこに行ったらいいのか”まで考えて、場所に連れて行ってくれいるんだよ。すごいよね」

 

この意見には圧倒されました。

Y君の「情報を読み取る力」の高さに、「すごいね!」としか言えませんでした。

 

きっと、どこでもドアの都合のよさに対するちょっとした違和感を持つ人は多いと思うのです。

だから私はもし「どこでもドアってどうして毎回、しずかちゃんのお風呂のシーンばっかりなのー?おかしいよね」と言われたら、「そうだね」とは言うものの、Y君に対してほどは感心しません。

 

なぜか?

私はY君が「事実を根拠に、仮説を導き出している」ことに対して「すごい」と思ったからです。

 

大人でも、「なんとなく」発言している人って多いと思うのです。

「この案についてどう思いますか?」と聞かれて「いいと思う」としか言えない人。

「どこが、どういいの?」ってことです。

小学生で、具体的に根拠を挙げて話ができるってなかなかないと思います。

 

どこでもドアは、望みの場所に連れて行ってくれる。

家の前でなく、お風呂場なのも意図的だろう。

じゃあ、別のケース、スネ夫の場合はどうだろう?と条件を変えて、自分の仮説をたしかめる。論理的。

 

今日の結論は、とりあえず「キャーッ!のびたさんのエッチ!」は事実だろう、ってことです。笑