これからの道しるべ 障害福祉の現場で働く森本しおりのブログ

ADHD当事者が、障害福祉の仕事を通じて見つけた処世術を書きとめていきます。 ジャンル:発達障害、メンタルヘルスなどなど

注意をされた時に清々しく謝ることができるか?

素直に自分の非を認めることは、案外むずかしいです。でも、自分の非を認められる人の方が明らかに仕事場で成長をしていきます。

 

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先日、放デイのミーティングの際に4人くらいが同時に注意をされる場面がありました。

その日は、子ども達と一緒に調理をする日でした。

職員が4人に対して、子どもが8人くらいいました。時間内に調理を完成させて、子ども達の食べる時間も確保しなくてはいけません。また、包丁を使う場面もあり、子ども達の怪我がないように職員は細心の注意を払っていました。

 

要は、時間がなくて、忙しい日ではあったのです。職員は子ども全員に目が行き届いていませんでした。

一人遊びが好きな小学校3年生の自閉症の男の子、K君を一日中好きに遊ばせておいたのです。K君はもともと、障害の程度も重く参加できないこともあります。それでも、毎回誘ってみたり、簡単な部分だけ職員と一緒にやることはできます。

ただ、その日は誘うこともなく、一日が過ぎてしまいました。

 

夕方のミーティングでその件で、その場にいた全員が注意を受けました。

「K君はたしかに、一人でいたがる子です。できることも多くありません。でも、放っておいて何もしなくては、彼は何のためにここに来ているのかわかりません。

一部だけでも、上手に参加できるように工夫をするのが、職員の仕事です。」

 

たしかに、グウの音も出ない正論でした。

その場にいた人はシーンと静まり返りました。「誰か一人のミス」ではなく「その場の全員がやらなかったこと」に対する注意なので、口を開かなかったこともあるかもしれません。

 

その時にパートさんの一人が発言をしました。

「たしかに、おっしゃる通りです。自分を、恥ずかしく思います。申し訳ありません。」

きっぱりと謝った後に、自分の考えについても述べていました。

「私は今まで、子ども達が怪我をしないで過ごせること、事故が起こらなくて済んだことで”今日も一日、無事に過ごせてよかった”と思っていました。

それは、子ども達がこれから社会に出ていくということを、考えていない視点でした。無事に過ごせればいいだけでなく、子どもも、親御さんもここに何かを求めて来ているんですよね。反省します。」

 

私は、ものすごく側で聞いていて感動しました。

「なんて、素直なんだろう!」と我が身を振り返って反省すると同時に

「この人は、これからも仕事場で重宝されるだろうな」と、しみじみと感じました。

 

注意を受けることは「将来こうするともっとよくなる」ということを教えてもらうことです。

それを「いや、今日は忙しかったから・・」と言い訳をすることは簡単ですが、そうしてしまうと注意をした方は気分がよくありません。

潔く謝った方が、次回以降も有用なアドバイスをもらえるし、「いい情報が集まる人」になります。

 

何より、謙虚に反省できる人はちゃんと自分の行動を軌道修正していける人です。

プライドとか見栄にこだわっている方がカッコ悪くて、素直に受け入れられる人の方が素敵だなぁと思いました。