これからの道しるべ 障害福祉の現場で働く森本しおりのブログ

ADHD当事者が、障害福祉の仕事を通じて見つけた処世術を書きとめていきます。 ジャンル:発達障害、メンタルヘルスなどなど

やりたいことを見つけるということ。

就職活動でも、何でも「あなたのやりたいことは何ですか?」と聞かれる場面があります。私はこの質問がとても苦手でした。 「やりたいこと」って、自分の今まで「やってきたこと」の中からしか見つけられません。私は、「やりたくないこと」だけは大量にあっ…

ほんとうに「早期診断・早期治療」がベストなんですか?

素朴な疑問なんですけど 発達障害の本にはどれも口をそろえて「早期診断・早期治療がベスト」と書かれています。 ほんとうに、診断って早ければ早い程いいんですかね?? 診断がまさかの27歳という、「診断が遅かった人」として考えてみます。 早期診断でよ…

毒親、アダルトチルドレン、虐待、愛着障害についての本 3選(続編)

毒親、アダルトチルドレン、虐待、愛着障がいの本について以前、「現代の精神科編」と題して、4冊を紹介しました。 毒親、アダルトチルドレン、虐待、愛着障害についての本4選 - これからの道しるべ 障害福祉の現場で働く森本しおりのブログ 前回の記事で…

見守り育てることと、監視し管理していくことは紙一重

仕事をしていると、思わず首をかしげたくなる瞬間があります。 「これ、余計なお世話じゃない?」 「成長の機会を奪っていない?」 どこまで手出し、口出しするかは段階がある 福祉の仕事には、どこまで手出しをするのかの段階があります。 もっとも重い人は…

【ブックレビュー】『兎の眼』を読んで考えた、障害児教育について

昔から、「教師モノ」のドラマや本が嫌いでした。押し付けがましく、熱血漢な教師というものに対する反発から来ていたのだと思います。大学では教育学を学ぶも「学校教育が好きになれない」と思って教師にならなかった私は、無意識のうちにすべての「教育に…

「お金にこだわりたくない」という、捉われがあった

今思うと、「新卒の就活時に、給料欄をまったく見ずに応募していたのってかなり特殊だったんじゃないか?」という気がします。 「お金のこだわりがある人」と聞くと、お金がほしい人と想像されると思います。 私は逆で、「お金にこだわりがない自分」に対す…

劣等感と優越感は半径5m以内の人間関係で作られるのではないだろうか?

昔、医大生の友人がいたんですけど、この人がまぁびっくりする程、コンプレックスの塊だったんですね。 何のコンプレックスか?というと「俺は勉強ができない」なんですよ。 どんだけーーー。 古いですね、世代がばれる。 いや、もう「・・・えっ?これって…

暴力への対応は、風の谷のナウシカをお手本にしたい

みなさん、映画の「風の谷のナウシカ」を観たことがありますか? あらすじはこちら。 ”アニメ雑誌「アニメージュ」誌上に連載されていた宮崎駿の同名漫画の映画化。宮崎駿監督自身が、監督、脚本を務めた。高度な産業文明を破壊させた「火の七日間」と呼ばれ…

発達障害の人はひな壇芸人にはなれないけど、ユーチューバーにはなれそう。

コミュニケーションのスタイルについて話をします。 唐突なんですが、「発達障害のユーチューバ―っていそうだな」と思いました。 検索したら、やっぱりけっこうな数いるみたいです。 人気のユーチューバーのランキングで入る位の人はいないかもしれませんが…

愛着障がい モフモフのぬいぐるみや毛布のはなし

みなさん、小さい頃ぬいぐるみは好きでしたか? 私、いまこの「海の生き物」シリーズのメンダコがほしいんですよ。 www.bleubleuet.jp すごーいゆるくてかわいくないですか? 絶妙に肩の力がぬける。 小さい頃、みなさん好きなぬいぐるみや手放せない毛布は…

「人は変われるのか?」という問いに対する答え

先日「まだ自分は変われると思っているんだ?」と吐き捨てるように言われて、頭をぶん殴られるような衝撃でした。あまりにも根本的すぎて、意識をしたことがなかったのです。 「人は変われるのか?」 私は、福祉やライターの仕事において、変わるためのより…

「子どもが言うことを聞いてくれない」「遊ばれてしまう」と悩む先生に送る言葉

「私、今日来ている子ども、誰も動かせなかった・・・」と一日の終わりに落ち込んでいるA先生(仮名)がいました。 たしかに、福祉の世界では 「手ごわい利用者(子ども)を動かせる人=有能な職員」という雰囲気があります。でも、この言葉を聞いた私は少し…

病気になるかどうかって、どこで分かれるんだろう。遺伝、環境、性格、能力を考える。

5年前の話なんですが、新卒で入った会社で私は同期が30人くらいいた中で最も早く「病気で退職」することになったんですね。 今になって「ADHDあるある」だとはわかるんですが、これを「二次障害」で終わらせたくないんです。 だって、ADHDでも病まない人もい…

インプットとアウトプットを怠ると、情報処理の回路そのものが便秘状態になる。

ライターとしては「すごい致命的だなぁ~」と思うのですが、9時~17時で働くと私は頭がパンパンになります。その結果、2つのことが同時に起こります。 ①本が読めない ②文章が書けない なんか、ぼぉっとする「余白」「遊び」みたいなものが無くなっちゃうん…

「どこでもドアって、あえてしずかちゃんのお風呂場に連れて行っているよね」といった子どもの話

小学校4年生Y君(仮名)の観察力に圧倒された時の話を聞いてください。 Y君「どこでもドアってさ、すごいよね。だって、しずかちゃんのお家に連れて行って、と思ったら毎回お風呂場でしょ?」 私「たしかに。」 Y君「これ、しずかちゃんのお風呂シーンを覗…

注意をされた時に清々しく謝ることができるか?

素直に自分の非を認めることは、案外むずかしいです。でも、自分の非を認められる人の方が明らかに仕事場で成長をしていきます。 先日、放デイのミーティングの際に4人くらいが同時に注意をされる場面がありました。 その日は、子ども達と一緒に調理をする日…

子どもに真正面から「先生は男?女?どっちかわからない」と言われた時の話

子どもはまっすぐ疑問をぶつけてくるから面白いです。 私は障害児の通う放課後等デイサービス(以下放デイと略)で働いています。ちなみに、身長は161cm、髪の毛はベリーショートでお化粧をしません。服装もメンズっぽいので、町を歩いていてもチャラチャラ…

他人が変化に気づくのは、コツコツ積み重ねた努力が実を結んでから

最近「他人は努力する過程ではなく、うまくいった結果を見るのかもしれない」と思います。え、当たり前ですか?私にとっては、衝撃だったのですが。 他の人から褒められることって大概、自分が苦痛でも乗り越えようとしている段階とか、新しいチャレンジをす…

どうして社会福祉のわかりやすいサイトってないんでしょうか?

わかりやすく社会福祉を説明してくれるサイトが、ほぼまったくないことに改めて驚いています。 なんででしょうか? 私が言っているのは、専門誌のような社会福祉関係の仕事をしている人が役立つサイトということではありません。 誰もが関わりがある社会保障…

毒親、アダルトチルドレン、虐待、愛着障害についての本4選

毒親、家族依存症、アダルトチルドレン、虐待、サバイバーは、どれも全然ルートが違うものの同じ意味合いを含んでいます。 どれも、「子どもに現れる病理」を「家族関係から見ていく」という共通点があります。本人に原因を求めるのでなく、関係性により病ん…

ADHDで何が困る?

「ADHDで困ること」って聞かれると少し困ります。 いや、山ほどあるんですけどね。 私のADHDの困りごとは、3種類に分かれます。 ①「どうにもならない。お手上げ」ってもの。 「諦めろ」もしくは「別の方法考えよ」ってなります。 ②「調子次第のもの」 忙し…

不幸に慣れる

障害福祉の現場で働いて、早4年半。 様々なお金の苦労や、ドロドロとした家族関係、暴力の歴史に、精神的不調を見すぎて若干、慣れてきました。幸せかどうかは本人が決めることなので、私が言うとおこがましいですが、不幸の免疫、耐性がついてきました。 …

面白いブロガーがことごとく不登校や引きこもり経験があることについて

「この人面白いなぁ!」とワクワクして記事を読み進めていくと「実は、昔引きこもりで・・・」とか「不登校になったことがある・・」という記事を見つけることが、ここ3回続いています。 ちなみにその3人は以下の方々です。 菊地良さん(もし文豪たちがカ…

冷静に考えてみよう。「歌詞を書く」ってすごくないですか?

最近、「歌詞を書く人」ってすごくない?と改めて驚いています。 いやいや、だって冷静に考えてみてくださいよ。 私は歌詞を書いたことがありません。 記憶をたぐりよせると、すこしだけ似ているのは「学校で書かされた五・七・五の俳句」です。 めっちゃ、…

心の傷は放っておいても治らない

子どもの頃、転んで怪我をしてもグッと痛みをこらえて「平気」と強がると、周りの大人は「強いね」「えらいね」「大人だね」とほめてくれました。 大人になった今でも「すぐに立ち直ること」が求められているように感じます。 仕事での失敗、失恋、引っ越し…

1年で100冊本を読む

1年で100冊本を読むと決めて、今年で3年目になります。 どうやら、月に7冊以上読む人は読書量だけで言えば上位4%だそう。 50%近くの人が、月に1冊も読まないらしいですから。 私は、大学で高校の国語の教員免許をとりました。 周りにさぞかし読書好きが多い…

教科書人間

「世の中は、受験勉強じゃないんだから、教科書通りになんていかないんだよ!」と怒られました。 私が怒られた通り、「教科書人間」「マニュアル人間」という言葉は、あまり良い意味では使われません。 でも、私は長い間何がいけないのかもよくわかっていま…

外見コンプレックス

外見のコンプレックスをこじらせている人は、大概内面についても悩んでいると思っています。 足が太い、肌が荒れている、目がはれぼったい、骨格がゴツイ。 書いていてなんだか、ドヨーンとした気分になります。きっと、外見そのものじゃなくて「イメージ」…

過剰な化粧、写真加工ブームとあえてのすっぴんブーム

女性は何故化粧をしなくてはいけないのでしょうか? 先日、テレビを観ていたらすっぴんの女の子が接客してくれることで人気の「すっぴんカフェバー」が紹介されていました。 ナチュラリアというお店です。 すっぴんカフェバー Naturalia(ナチュラリア)札幌…

悲劇のヒロインの何がいけないの?

仕事で失敗した、受験にうまくいかなかった、大好きな人に失恋した、親の事業がうまくいかずに借金を負った。 何にしても、できごとは、ただのできごとです。私は、できごとから何を読み取るかが大切だと思っています。点と点を結び、線を描く。いくつもの線…